世界最高峰のバスケットボールリーグNBAでは、選手たちの華麗で迫力満点のプレーにファンが熱狂し続けています。
今回はそんなプレーの中からリバウンドにスポットを当ててご紹介していきます。
歴代のリバウンド王やリバウンドランキングを知ることで、NBA観戦をもっと楽しんでみてください。
このページに書かれていることは…
NBAのリバウンド王とは?
出典:http://www.nba.co.jp/
バスケットボールにおいてリバウンドとは、味方チーム相手チームに関係なくシュートミスしたボールを取ることです。
単純なプレイと思われがちですが、バスケットボールの中ではかなり重要でリバウンドが勝敗を分けてしまうこともあるくらいなんです。
もしも味方にリバウンドの強い選手がいれば、シュートミスを気にせずにいいシュートをうつことができるので好循環にもなります。
そしてリバウンドは失点を防いだうえで得点のチャンスを生み出すので、4点分の価値があるとも言われているんですよ。
もちろんNBAにおいてもリバウンドは重視されていて、レギュラーシーズン終了後にはリバウンド王が発表されることになっています。
このリバウンド王は1試合の平均リバウンド数が最も多かった選手に贈られるタイトルです。
1950~51シーズンから設定されたリバウンド王。
現在では受賞するための条件が増え、レギュラーシーズン82試合中最低70試合に出場すること。
もしくはレギュラーシーズン中の総リバウンド数が最低800以上であること。
このどちらかを満たさなければ受賞の対象になることはできません。
ちなみにロックアウト(日本で言うストライキ)などでシーズン期間が短縮になった場合は例外となります。
このような条件を満たして世界各国のスター選手の中から選出されるNBAのリバウンド王。
いかにすごい勲章なのかがお分かりいただけると思います。
それではリバウンド王の詳細を知っていただいたところで、次はNBAの長い歴史の中に燦然と輝く歴代のリバウンド王たちをご紹介していきます。
歴代リバウンド王
出典:http://www.nba.co.jp/
1950~51シーズンから表彰され始めたリバウンド王。
ここからは2016~17シーズンまでのリバウンド王を一気に振り返っていきます。
シーズン 選手名 ※( )内は当時の所属チーム
1950~51 ドルフ・シェイズ(シラキュース・ナショナルズ)
1951~52 ジョージ・マイカン(ミネアポリス・レイカーズ)
1952~53 ジョージ・マイカン(ミネアポリス・レイカーズ)
1953~54 ハリー・ギャラティン(ニューヨーク・ニックス)
1954~55 ニール・ジョンストン(フィラデルフィア・ウォリアーズ)
1955~56 ボブ・ペティット(セントルイス・ホークス)
1956~57 モーリス・ストークス(ロチェスター・ロイヤルズ)
1957~58 ビル・ラッセル(ボストン・セルティックス)
1958~59 ビル・ラッセル(ボストン・セルティックス)
1959~60 ウィルト・チェンバレン(フィラデルフィア・ウォリアーズ)
1960~61 ウィルト・チェンバレン(フィラデルフィア・ウォリアーズ)
1961~62 ウィルト・チェンバレン(フィラデルフィア・ウォリアーズ)
1962~63 ウィルト・チェンバレン(サンフランシスコ・ウォリアーズ)
1963~64 ビル・ラッセル(ボストン・セルティックス)
1964~65 ビル・ラッセル(ボストン・セルティックス)
1965~66 ウィルト・チェンバレン(フィラデルフィア・セブンティシクサーズ)
1966~67 ウィルト・チェンバレン(フィラデルフィア・セブンティシクサーズ)
1967~68 ウィルト・チェンバレン(フィラデルフィア・セブンティシクサーズ)
1968~69 ウィルト・チェンバレン(ロサンゼルス・レイカーズ)
1969~70 エルヴィン・ヘイズ(サンディエゴ・ロケッツ)
1970~71 ウィルト・チェンバレン(ロサンゼルス・レイカーズ)
1971~72 ウィルト・チェンバレン(ロサンゼルス・レイカーズ)
1972~73 ウィルト・チェンバレン(ロサンゼルス・レイカーズ)
1973~74 エルヴィン・ヘイズ(キャピタル・ブレッツ)
1974~75 ウェス・アンセルド(ワシントン・ブレッツ)
1975~76 カリーム・アブドゥル=ジャバー(ロサンゼルス・レイカーズ)
1976~77 ビル・ウォルトン(ポートランド・トレイルブレイザーズ)
1977~78 トラック・ロビンソン(ニューオーリンズ・ジャズ)
1978~79 モーゼス・マローン(ヒューストン・ロケッツ)
1979~80 スウェン・ネイター(サンディエゴ・クリッパーズ)
1980~81 モーゼス・マローン(ヒューストン・ロケッツ)
1981~82 モーゼス・マローン(ヒューストン・ロケッツ)
1982~83 モーゼス・マローン(フィラデルフィア・セブンティシクサーズ)
1983~84 モーゼス・マローン(フィラデルフィア・セブンティシクサーズ)
1984~85 モーゼス・マローン(フィラデルフィア・セブンティシクサーズ)
1985~86 ビル・レインビア(デトロイト・ピストンズ)
1986~87 チャールズ・バークレー(フィラデルフィア・セブンティシクサーズ)
1987~88 マイケル・ケイジ(ロサンゼルス・クリッパーズ)
1988~89 アキーム・オラジュワン(ヒューストン・ロケッツ)
1989~90 アキーム・オラジュワン(ヒューストン・ロケッツ)
1990~91 デビッド・ロビンソン(サンアントニオ・スパーズ)
1991~92 デニス・ロッドマン(デトロイト・ピストンズ)
1992~93 デニス・ロッドマン(デトロイト・ピストンズ)
1993~94 デニス・ロッドマン(サンアントニオ・スパーズ)
1994~95 デニス・ロッドマン(サンアントニオ・スパーズ)
1995~96 デニス・ロッドマン(シカゴ・ブルズ)
1996~97 デニス・ロッドマン(シカゴ・ブルズ)
1997~98 デニス・ロッドマン(シカゴ・ブルズ)
1998~99 クリス・ウェバー(サクラメント・キングス)
1999~00 ディケンベ・ムトンボ(アトランタ・ホークス)
2000~01 ディケンベ・ムトンボ(アトランタ・ホークス)
※シーズン途中から(フィラデルフィア・セブンティシクサーズ)
2001~02 ベン・ウォーレス(デトロイト・ピストンズ)
2002~03 ベン・ウォーレス(デトロイト・ピストンズ)
2003~04 ケビン・ガーネット(ミネソタ・ティンバーウルブズ)
2004~05 ケビン・ガーネット(ミネソタ・ティンバーウルブズ)
2005~06 ケビン・ガーネット(ミネソタ・ティンバーウルブズ)
2006~07 ケビン・ガーネット(ミネソタ・ティンバーウルブズ)
2007~08 ドワイト・ハワード(オーランド・マジック)
2008~09 ドワイト・ハワード(オーランド・マジック)
2009~10 ドワイト・ハワード(オーランド・マジック)
2010~11 ケビン・ラブ(ミネソタ・ティンバーウルブズ)
2011~12 ドワイト・ハワード(オーランド・マジック)
2012~13 ドワイト・ハワード(オーランド・マジック)
2013~14 デアンドレ・ジョーダン(ロサンゼルス・クリッパーズ)
2014~15 デアンドレ・ジョーダン(ロサンゼルス・クリッパーズ)
2015~16 アンドレ・ドラモンド(デトロイト・ピストンズ)
2016~17 ハッサン・ホワイトサイド(マイアミ・ヒート)
いかがでしょうか?
NBAでリバウンド王のタイトルを最も多く獲得しているのはウィルト・チェンバレンの11回です。
連続受賞記録はデニス・ロッドマンの7回連続が最高となっています。
ちなみに最年少でリバウンド王になったのは2007~08シーズンのドワイト・ハワードで、22歳130日での受賞でした。
どの選手もそれぞれの時代を彩ったスタープレイヤーだと言えますね。
NBAリバウンド歴代記録
出典:http://tunadrama.com/
各シーズンのリバウンド王をご紹介したところで、続いてはリバウンドの歴代記録をお伝えします。
総獲得リバウンド数
1位 ウィルト・チェンバレン 23,924本
2位 ビル・ラッセル 21,620本
3位 カリーム・アブドゥル=ジャバー 17,440本
4位 エルビン・ヘイズ 16,279本
5位 モーゼス・マローン 16,212本
6位 カール・マローン 14,968本
7位 ティム・ダンカン 14,644本
8位 ケビン・ガーネット 14,512本
9位 ロバート・パリッシュ 14,715本
10位 ネイト・サーモンド 14,464本
トップのウィルト・チェンバレンの記録はダントツと言ってもいいのかもしれません。
もしかするとこの記録はこの先も抜かれることはないのかもしれません。
1試合平均リバウンド数
1位 ウィルト・チェンバレン 22.9本
2位 ビル・ラッセル 22.5本
3位 ボブ・ペティット 16.2本
4位 ジェリー・ルーカス 15.6本
5位 ネイト・サーモンド 15.0本
6位 ウェス・アンセルド 14.0本
7位 ウォルト・ベラミー 13.7本
8位 デーブ・コーウェンス 13.6本
9位 エルジン・ベイラー 13.5本
10位 ジョージ・マイカン 13.4本
ここでもウィルト・チェンバレンがトップの記録を保持しています。
近代バスケットボールはレブロン・ジェームズに代表されるように、1人の選手が複数のポジションをこなすのがトレンドとなっています。
そのため複数の選手がリバウンドに関わるため、現状は多い選手でも平均12~15本のリバウンド数となっているんです。
ですのでこちらの記録も前人未踏なのかもしれませんよ。
ちなみに2017~18シーズン現在の現役選手では、ドワイト・ハワード13.0で12位にランクインしています。
専門的に特化したリバウンド王
出典:http://dokujyoch.net/
これまでさまざまな記録とランキングでいろいろなリバウンド王をご紹介してきました。
その中でもリバウンド職人と言われるほど、リバウンドだけにこだわった選手がいるのをご存知でしょうか?
彼の名前はデニス・ロッドマンといい、上述したリバウンド王のタイトルを7シーズン連続獲得した名選手なんです。
引退後は映画出演やプロレスデビュー、そして北朝鮮とのパイプ役として度々マスメディアを騒がせているデニス・ロッドマン。
そのため日本人にもなじみがあるのかもしれません。
彼は得点などのチームオフェンスにはほとんど関わらず、まさにリバウンドだけを専門的に取っていく選手でした。
203cmというNBAでは平均的な身長ながら大男たちから次々とリバウンドを奪いまくっていったデニス・ロッドマン。
そんな彼は練習方法も独特で、チームがシュート練習を行っていても彼はそれに参加することはありません。
チームメイトが放ったシュートの軌道とボールの回転をジッと見つめるデニス・ロッドマン。
なんと彼はボールがどのようなバウンドをして落ちてくるのか、そしてどのような回転だとどこに落下してくるのかをチェックしていたのです。
チームのコーチからシュート練習を求められても頑なに拒否し続けた彼は、その独特的な考えと凡人には真似できない発想でNBAのリバウンド王に上り詰めました。
デニス・ロッドマンの個性的な存在感がリバウンドの価値をさらに高めたと言えるのではないでしょうか。
NBAリバウンド王のまとめ
出典:https://kintorecamp.com/
バスケットボールにおいて非常に重要な仕事であるリバウンドについてご紹介してきました。
その役割と歴代のリバウンド王たちの偉大な記録を知ることで、さらにNBAが面白くなると思いますよ。
この記事がNBA観戦を楽しむための一つの材料になってもらえると幸いです。
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