世界最高峰のバスケットボールリーグNBAでは、タイムアウトのルールや取得できる回数が国際ルールと異なる独自の方式を採用しています。
今回はそんなタイムアウトについてご紹介していきます。
NBAならではのルールや、タイムアウト中に流れる楽曲などもお伝えしますので、NBAを観戦する際の参考にしてみてくださいね。
このページに書かれていることは…
NBAのタイムアウト基本ルール
出典:http://nbama.blog.fc2.com/
ほとんどの球技にあるタイムアウトというのは、試合中の作戦タイムのようなものです。
NBAで1チームが1ゲームで使えるタイムアウトは2種類あります。
一つ目は「フルタイムアウト」といい、90秒間のタイムアウトを6回使えることになっています。
ただし第4クォーターに限っては3回までという回数制限が規定されています。
二つ目は「20秒タイムアウト」です。
これは名前とは違い60秒間のタイムアウトで、前半と後半に1回ずつ使えることになっています。
NBAではこの二つのタイムアウトが採用されていて、合計8回のタイムアウトを使うことが出来るようになっているんですよ。
タイムアウトを申請するのはヘッドコーチがほとんどなのですが、コート上でボールを保持している選手も申請することができます。
オーバータイム(延長戦)になった場合は、各チーム3回までフルタイムアウトを使うことができるようになっています。
この他には両チームが一定時間タイムアウトを使わなかった場合、レフリーが試合を中断するオフィシャルタイムアウトもありますので参考に覚えておいてくださいね。
どのスポーツでもそうですがタイムアウトはNBAでもゲームの流れを変える重要なものになっています。
少し細かなことかもしれませんが、こうしたルールも把握することでNBAがより魅力的に感じると思いますよ。
ルール改正
出典:https://basketballking.jp/
ここまで基本的なタイムアウトのルールをご紹介してきました。
しかし2017~18シーズンからこのルールに改正が行われましたので、ここで詳しくお伝えしていこうと思います。
まず二種類あった「フルタイムアウト」と「20秒タイムアウト」が、75秒間の「チームタイムアウト」の1種類に統合されることになりました。
「チームタイムアウト」は1ゲームにつき7回まで使えることになっています。
オーバータイムでの使用回数も3回から2回に削減されました。
この改正の主な理由は試合時間の短縮にあり、NBAはよりスピーディーなゲームを行うことを目標にしているようですよ。
ちなみにハーフタイムの時間が今まではアバウトに15分間ほどだったのですが、これからは正確に15分間を計測するそうです。
これまでNBA観戦をしていた人は若干の違和感を感じるかもしれません。
ですのでこれから観戦する際はしっかりと頭に入れておいてくださいね。
タイムアウト中に流れる曲は?
出典:http://www.nba.co.jp/
NBAではタイムアウト中にもファンを盛り上げるため、さまざまな楽曲を会場中に流しているんです。
その曲はボンジョビやクイーンなどの有名曲から、若手のヒップホップなどジャンルは多様性に富んでいます。
ここではその中でも個人的にお気に入りの曲をご紹介します。
気になった人は動画もご覧になってみてください。
アーティスト モトリー・クルー 曲名 Kickstart My Heart
この曲はNBA観戦をしているとかなりの頻度で耳にすることがあります。
アップテンポの曲とNBAは雰囲気がぴったりと合っていると思いますよ。
アーティスト Zombie Nation (ゾンビ・ネイション) 曲名 KernKraft 400
この曲を聞いてノリノリになっているファンをよく見かけます。
アメリカらしいサウンドなのでファン受けが良いのでしょうね。
この他にも色々な楽曲が会場を盛り上げていますので、お好きな曲を探してみてください。
タイムアウトのタイミング
出典:http://basketballbbs.com/
ルール改正により1ゲーム7回となったNBAのタイムアウト。
実はタイムアウトはゲームの流れを左右するとても大事な作戦の一つと言われているんです。
ここからはタイムアウトを取るタイミングを五つのポイントに分けてご説明します。
このポイントを参考に、自分がヘッドコーチになった気分でNBA観戦をしてみてはいかがですか?
相手チームの勢いを止めるため
タイムアウトを取るタイミングで最も多くなるのがこのパターンです。
相手に大幅なリードを許してしまった場合や、相手のプレーで会場のファンが盛り上がった場合はタイムアウトで一旦試合の流れを中断させる必要があります。
そのためこの場合のタイムアウトは非常に有効だと言えるでしょう。
特にアウェイでゲームをするチームはこのタイムアウトのタイミングが非常に重要となってきます。
ホームのファンが盛り上がるのを抑えるには、タイムアウトで会場を落ち着かせるしか方法がありませんので仕方ありませんね。
それほどNBAファンの会場での熱気がすごいと言えるのかもしれません。
もちろんタイムアウトだけで相手の勢いと会場の盛り上がりを全て抑えられるわけではありません。
しかし自分のチームを落ち着かせる有効策と言えると思いますよ。
オフェンス面の詳細な作戦を指示するため
バスケットボールではお互いが高い確率で得点を重ね合うため、ゲームの終盤で接戦になることがよくあります。
こうした場合に取るタイムアウトは、セットオフェンスという細かな指示を出すために使われます。
ヘッドコーチがどうしても得点を取りたいために、自らの思い描くプレーをボードなどを使いながら細かく指示をするんです。
特にゲームを決めるラストプレイなどでは、このタイムアウトがヘッドコーチの腕の見せ所になっています。
ヘッドコーチによって指示の仕方に違いがありますので、それも含めて観戦すると面白いと思いますよ。
ディフェンス面の詳細な作戦を指示するため
NBAのディフェンスには大きく分けてマンツーマンとゾーンがあります。
ヘッドコーチはこの2種類をゲームの流れを見極めながら使い分けているんですよ。
基本的にゲームの中ではサインを送りディフェンスを変更していますが、重要な局面ではタイムアウトを取って細かく指示を出します。
緊迫するゲームほどこうしたタイムアウトが多くなるので、観戦しているファンの緊張感も高まっていくんですよ。
各チームに数十~数百あると言われるオフェンスやディフェンスの作戦を、ヘッドコーチは臨機応変に指示しています。
こうした点もNBA観戦の楽しみ方の一つだと思いますので、是非ご参考にしてみてください。
疲労回復のため
バスケットボールはほぼずっと動き回る全身運動のスポーツです。
もちろんそれはNBAにおいても同様なので、ヘッドコーチはタイミングを見計らって選手を休ませなくてはなりません。
そのためにタイムアウトを有効活用しているんです。
特にチームの主力選手はゲームに出場する時間が長くなるため、一層このタイムアウトが重要になってきます。
各選手のタイムマネージメントもヘッドコーチの重要な役割になっているんですよ。
特定のプレイヤーのため
これはレアなケースなのですが、チームよりも個人のためにタイムアウトを取るヘッドコーチもNBAには存在しています。
今後の成長に期待している選手に細かなことを注意して、向上心をさらに上げることが目的のこのタイムアウト。
若手を成長させるのもヘッドコーチの役目なので、こうしたタイムアウトも重要になってくるんです。
このポイントを抑えながらゲームを観戦すると、もしかしたら次世代のスター選手をいち早く見つけることができるかもしれませんよ。
NBAタイムアウトについてのまとめ
出典:http://www.homemate-research-gym.com/
国際ルールとは異なるNBAのタイムアウトについてご紹介してきました。
ゲームの流れを左右する点や、楽曲でファンを盛り上げる要素のあるタイムアウト。
こうした点も抑えることでNBA観戦がより楽しめると思います。
これからのNBA観戦のご参考にしてみてくださいね。
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